タイトル『Kunst』はドイツ語で「アート」。書き下ろし脚本にて上演を行った。3 体の彫刻の彫刻とその創作者、そして観客を「観測者」として位置づけ、現代のアートとはどういった機能を有した概念なのかを探った。
来場者アンケートより
- 空間の使い方がとても素敵。ハコ町屋、が私にとっては初めての場所だったからより新鮮に感じた。畳に擦れる足音や匂いが妙にリアルで、怖い。外から聞こえる車の音や子供の笑い声、人の話し声が聞こえるのが面白いぐらいミスマッチで、あらゆる瞬間を行き来するにはとても良い場所だと思いました。俳優、女優さんもとても魅力的な方々ばかりでした。特に私が好きだったのは、終わりにかけてのシーン。3人で1人を囲う時、頬や腕から流れる汗が涙にも見えて…とても良い。身体全身で表現していることも伝わって、一瞬一瞬が見逃せませんでした。また別の舞台も楽しみです。
日程
2021年
10/30(土) 14:00/19:00
10/31(日) 13:00/18:00
会場
ハコ町屋(福岡市東区箱崎2丁目10-34)
脚本・演出
上野隆樹(Mr.daydreamer)
出演
大谷豪
池田千春(Yb)
沢見さわ(Mr.daydreamer)
関大祐(劇団言魂)
スタッフ
制作 沢見さわ・古川智恵子(福岡女学院大学演劇部)
美術 沢見さわ
音響・小道具 上野隆樹
あらすじ
舞台とされる場所には、3体の彫刻が展示されている。
この彫刻群の創作者は、既に他界している。
それらの彫刻には、「表現する者」という役割が与えられている。
また、それを見る観客には「観測者」という役割を与えられている。
様々な事象が起きる。
それらはどうやら、創作者の記憶に起因するものらしい。
しかし表現する者は、自分たちの意思でそれらを引き起こしている。
共通する記憶、各々の意思は一つの結末に至っていく。
